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編集 |
| 江口眼科病院院長 |
| 江口 秀一郎 先生 |
| も く じ |
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![]() アイのおばあちゃん、もうすぐ白内障の手術を受けるんだって。目の手術って、どんなふうにやるのかなぁ? 痛くないか、おばあちゃん心配してるだろうな。明日このご本を持って行ってあげよっ! |
| 手術を受けるまでに… 手術の方法や危険性、手術しない場合の経過の予測など、疑問や不安があれば、どんな些細なことでも納得するまで医師に尋ねてください。 手術中には… 患者さんはよく‘痛み’について心配しますが、眼科の手術はほとんど局所麻酔で行いますから、もし痛かったら「痛い」と言ってもらえば麻酔を追加できます。 手術が終わったあとも… 術後にも、効果の確認、感染症の予防、合併症のチェックなど、やるべきことはたくさんあります。指示されたこと(安静にしているべき期間、通院の頻度、点眼や服薬など)は、必ず守ってください。感染症は、対処が遅れると、失明しかねません。 |
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目的 白内障は、カメラのレンズに相当する水晶体〈すいしょうたい〉が、歳をとることなどで次第に濁ってくる病気です。根本的な治療法は、濁った水晶体を眼内レンズに置き換える手術です。
方法 毛様体で作られた房水は、水晶体と虹彩のすき間(瞳孔の縁の部分)を通って前房〈ぜんぼう〉(虹彩の手前のスペース)に流れていきます。閉塞隅角緑内障は、水晶体と虹彩のすき間が狭く、房水が後房〈こうぼう〉(虹彩の後ろ側)に滞るために、水圧で虹彩が手前に押されて隅角が狭くなり、房水の排出がさらに妨げられている状態です。そこで虹彩にレーザーを当てて穴を開け、後房から前房への房水の通り道を作る「レーザー虹彩切開術」を行います。
硝子体手術
目的 網膜の病気の治療、または硝子体に出血や濁り・増殖〈ぞうしょく〉組織などがあって光が網膜に届いていないときに、硝子体を透明にする目的で行います。
方法 眼球内に硝子体を切除するカッターを入れ、硝子体の濁りや増殖膜(出血や炎症などで生じた膜)などを切除・吸引し、かわりに透明の液体を注入します。網膜剥離や裂孔〈れっこう〉(網膜の亀裂)、出血などがあれば、同時にそれらも処置します。
視機能の変化 硝子体の濁りはなくなるので、網膜をどの程度修復できるか、修復した網膜がどのくらい働いてくれるかで、視野や視力が決まります。
手術時間 病状によりますが、1〜3時間です。
麻酔 全身麻酔または眼球全体の局所麻酔です。
入院期間 2〜3週間必要です。
術中の偶発症 神経細胞の集まりである網膜のすぐ近くでの細かい作業が必要なので、手術は極めて慎重に行われますが、網膜裂孔・剥離、多量の出血が生じたりします。もちろんそれらは術中に処置します。しかし黄斑の働きに影響が残った場合、視力の回復が難しくなります。
術後の合併症 白内障が起きやすくなります。このため硝子体手術と同時に白内障手術を行うこともあります。
術後の注意 感染症に注意が必要な点は、ほかの手術と同様です。糖尿病や高血圧などの全身の病気は、術前術後を通してしっかり治療してください。
レーザー光凝固術
目的 網膜の病気に対し、レーザーで網膜を凝固し、病気の治療・進行防止をめざします。なお、白内障があれば先に治療する必要があります。
方法 瞳孔からレーザーを網膜に向けて当てて瘢痕を作り、網膜裂孔の周囲を固定して網膜剥離が起きるのを予防したり、網膜の下に溜まっている水分の排出を促し浮腫を改善したりします。また、糖尿病や網膜血管の病気でできる新生血管の発生を防ぐために行ったり、新生血管を焼き潰すこともあります。
視機能の変化 治療の目的が浮腫の改善であった場合は、数日(長いときは数カ月)たつと視力が戻ってきます。網膜剥離や新生血管発生の予防のために行った場合は、視機能に変化はありません。
手術時間 数分から15分程度ですが、凝固箇所が多い場合は何回かに分けます。
麻酔 点眼麻酔で行います。
入院期間 外来で行います。
術中の偶発症 眼球が動いて偶然に中心窩〈ちゅうしんか〉(視力が最も鋭敏な一点)を凝固してしまうと、視力が著しく低下してしまいます。
術後の合併症 凝固箇所が多いとき、黄斑に浮腫が起きて視力が低下することがあります。
●屈折矯正手術
目的 近視は、眼球の長さに対して角膜や水晶体の屈折率がきつすぎる状態です。角膜の一部を削り屈折を変え、網膜にピントを合わせます。
方法 主流であるレーシック手術では、マイクロケラトームという手術器械で角膜の表面を薄く剥がしてから、レーザーで角膜実質をわずかに削り、剥がしてあった部分を元に戻します。削る位置や量を工夫することで、遠視や乱視も矯正できます。ただし、円錐〈えんすい〉角膜などの場合、この手術を受けられません。
視機能の変化 術後数時間から数日で視力が向上します。
手術時間 数分から15分程度です。
麻酔 点眼麻酔で行います。
入院期間 外来で行います。
術後の合併症 角膜が濁ることがありますが、これは通常、時間とともに消えます。屈折が矯正しきれなかったり、少し近視に戻ったり、乱視が発生することもあります。感染症の危険もゼロではありません。
術前の注意 コンタクトレンズをしている人は、術前の検査の2〜3週間前から装着してはいけません。また、手術を受ける必要性について、ほかの矯正方法(眼鏡など)と比較し、どちらが有利かを十分に考えて決めてください。

企画・制作:(株)創新社 後援:(株)三和化学研究所
2004年10月発行