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編集 |
| 至誠会第二病院院長 |
| 金子 行子 先生 |
| も く じ |
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![]() 大変!大変! 目がまっ赤になっちゃった。早く目医者さんに行って、みてもらわないと。目が見えなくなったりしないかな? |

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| 左の写真はウイルス性結膜炎で、右眼の球結膜(白目の部分)が充血し、まぶたが腫れています。 右の写真はウイルス性結膜炎によるリンパ節の腫れです(点線部分)。 |
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| 上の写真はアデノウイルス結膜炎で、瞼結膜が充血しています。 中央の写真はアデノウイルス結膜炎が治るころに現れることがある角膜の濁りです(中央の白っぽく見える部分)。 下の写真は急性出血性結膜炎で、白目がまっ赤になっています。 |
流行性角結膜炎(はやり目)
アデノウイルス8型(ほかに19型など)という感染力の強いウイルスが原因で、一般に“はやり目”と呼ばれている結膜炎です。ウイルスに感染して1週間前後の潜伏期間を経てから発病します。ほかのウイルス性結膜炎よりも結膜の症状は強く、目ヤニや充血、腫れ、痛みも伴いますが、通常は発病後10日ぐらいで軽くなります。
結膜炎が治りかけるころに、角膜(黒目の部分)に点状の小さな濁りが出ることがあります。これはそのうち自然に消えてなくなります。しかし濁りが瞳にかかると、それが消えるまで視力が低下することもあります。また、結膜炎がひどい場合には、あとでドライアイになったり結膜に瘢痕〈はんこん〉を残すこともあります。いずれも眼科でしばらく治療が必要です。
咽頭〈いんとう〉結膜熱(プール熱)
アデノウイルス3型(ほかに7型など)の感染で起こります。夏場にプールの水を介して子どもに感染することがよくあるので、“プール熱”とも呼ばれています。ウイルスに感染してから発病まで5〜7日の潜伏期間があります。
病名からわかるように、のどの痛みや発熱を伴い、かぜのように全身がだるくなったり下痢をしたりします。発病から10日ほどでよくなってきます。
急性出血性結膜炎
潜伏期間が約1日と短いことと、鮮やかな結膜下出血を起こすのが特徴の結膜炎です。発病後1週間程度で治ります。なお、結膜下出血が起きると白目がまっ赤になるので患者さんはビックリして慌てますが、出血はそのうち吸収されるので心配いりません。
この結膜炎のウイルスは、1969年にアフリカで初めて発生し世界的な大流行を引き起こしたエンテロウイルス70型と、同時にシンガポールを中心に東南アジアで流行したコクサッキーウイルスA24型があり、比較的新しいウイルスです。今は流行は軽くなってきています。
クラミジア結膜炎(封入体〈ふうにゅうたい〉性結膜炎)
クラミジアトラコマティスによる感染症です。結膜のほか角膜にも炎症が起き、進行すると視力に影響を及ぼします。また、生殖器などにも影響が現れます。
かつては「トラコーマ」として日本をはじめ世界中どこにでもあった病気で、主要な失明原因でしたが、環境衛生がよくなった先進国では激減しました。一方、性交渉で感染したり、母親からの産道感染で赤ちゃんに結膜炎が発病することもあります。
クラミジアに有効な抗生物質により治療できますが、病原体そのものの除去には少し時間がかかり、数か月ぐらい薬が必要となります。病気を完全に治し、感染を防ぐために、性交渉のパートナーにもぜひ検査・治療をすすめてください。
細菌性結膜炎
細菌感染による結膜炎で、結膜が充血し、目ヤニが出たりします。原因となる細菌はいろいろありますが、ウイルス性結膜炎と異なり有効な点眼薬(抗生物質)があるので、短期間で治ります。ただし淋〈りん〉菌による結膜炎は、進行すると角膜に影響が及んで視力が低下することがあります。
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赤ちゃんに多いのは、出産時の産道感染によるもののほか、涙のう炎からくる結膜炎です。赤ちゃんはまだ鼻涙管〈びるいかん〉という、涙が鼻の奥へ吸収される通り道が、完成していないことがあります。その場合、鼻涙管の手前の涙のうという所に目ヤニが溜まり、涙のう炎、結膜炎を起こしやすくなります。鼻涙管を開放する手術と、点眼薬で治療します。
なお、赤ちゃんに目薬をさすのを「痛そうでかわいそう」などといって、ためらうお母さんがいますが、赤ちゃんの目の病気は早く治さないとよい視力が育たたず、弱視になってしまう可能性があります。赤ちゃんがいやがってもしっかり点眼してください。目をつむっていても目頭に点眼すれば、赤ちゃんが薄目をあけた瞬間に、目に薬が入っていきます。 |
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| アレルギー性結膜炎 |
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| ウイルス性結膜炎の合併症 として起きた角膜の潰瘍 |
目をこすったり、さわったりしない
結膜炎の目に触れた手で物をさわると、そこが感染源になってしまいます。
よく手を洗う
患者さんだけでなくご家族も、石けんを使って流水(蛇口の水)でこまめに手を洗ってください。また、使用後は蛇口に熱湯をかけてください。
ペーパータオルを使用
ウイルスや細菌は水分が大好きですから、タオルは使い捨てのペーパータオルにしましょう。
お風呂は最後に入り浴槽のお湯は捨てる
症状がひどいうちはお風呂はがまんしてください。症状が軽くなれば入ってもよいですが、しばらくは最後に入り、湯船のお湯は毎回かえてください。洗面器は家族と別のものを使用し、使用後に熱湯をかけてください。お風呂のお掃除もきっちりと。
別々に洗濯して日光によく干す
患者さんの衣類や枕カバー、シーツなどは、ほかの家族とは別に手洗いで洗濯し、洗濯後は日光でよく干してください。
目薬は患眼だけに
点眼の際に目薬の容器の先端がまつげにつくことがよくありますが、それによって結膜炎ではないほうの目にうつってしまう可能性もあります。目薬は結膜炎のほうだけにしてください。また、点眼の前後には手をよく洗ってください。
学校はしばらくお休み
眼科医が許可するまで、学校はお休みします。
プールは医師の許可が出るまで禁止
プールは結膜炎が治ったあともしばらくは許可されません。なぜかというと、結膜炎の原因となったウイルスはおなかの中にも入っていて、結膜炎の症状が消えたあとも腸管からウイルスが排便のときに出てきてお尻についているからです。プールの水が一定濃度以上の塩素を含んでいたり、腰洗い槽があるのはそのためです。
![]() はやり目の結膜炎で大切なこと。その一は、周りの人にうつらないように、よく気をつけること。その二は、合併症が起きないように、お医者さんに大丈夫って言われるまでちゃんと治療を守ること。覚えてネ! |