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糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高い状態、すなわち高血糖状態が続く病気です。健康な人では、食事の後、膵臓〈すいぞう〉からインスリンというホルモンが分泌されて、食べたものに含まれる糖分をエネルギーに変換します。糖尿病では、このインスリンの量や働きが低下してしまうのです。
糖尿病には、喉が渇く、多尿などの症状がありますが、これらは血糖値がかなり高くならないと現れません。血糖値が多少高い程度の状態では自覚症状はほとんどないために、糖尿病を治療しないでいる人が少なくありませんが、合併症はからだの中で確実に発症・進行しているのです。糖尿病の眼の合併症は網膜症以外に、白内障をはじめ、さまざまな病気があります。
糖尿病は、完全に治るということのない病気ですが、正しい治療を続けていれば、糖尿病でない人と全くかわらない生活を送ることができます。
なお、糖尿病にはふたつのタイプがあります。膵臓のインスリン分泌能力が全くない1型糖尿病(生存のために体外からのインスリン注射が欠かせないタイプ)と、膵臓のインスリン分泌能力がある程度は残っている2型糖尿病です。日本人の糖尿病のほとんどは2型糖尿病で、これは生活習慣病の一種ですから、治療には生活習慣の改善が欠かせません。
フムフム。糖尿病は、ただ「尿に糖が出る病気」って思っていたけど、それだけじゃないんだ。それに自覚症状が少ないってことは、病気が悪くなっても、自分では気がつかないっていうことだよね。それだからちゃんと病院で検査をしてもらわないといけないってことなのね〜。 |  |
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